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AIアバター・リップシンクサービス比較|写真やキャラクターを喋らせる方法【2026年版】

SHIRORASHI LAB NOTEAVATAR / LIP SYNC公式資料確認(2026年8月1日時点) / 更新 2026.08.01
目次18項目

1枚の写真やイラストへ音声を渡し、人物やキャラクターが話している動画を作るサービスが増えています。企業の説明動画、SNSの案内役、ゲームのキャラクター、研修動画などに使えますが、すべてを「AIアバター」とまとめると違いが分かりにくくなります。

実際には、次のような方式があります。

  • 用意された人物アバターに台本を読ませる
  • 自分の写真や動画から分身を作る
  • 1枚の写真・イラストと音声から口元を動かす
  • 演技動画から表情や身振りを別キャラクターへ移す
  • 会話へリアルタイムに反応するアバターを作る

この記事では、HeyGen、Synthesia、D-ID、Runway、Hedraを、公式資料から確認できる機能と利用条件で比較します。

同じ素材を使った画質・自然さの実測ランキングではありません。人物、イラスト、音声、撮影角度、生成モデルで結果が変わるため、用途別の比較表としてまとめています。価格と機能は2026年8月1日時点です。

先に結論:用途別の早見表

目的候補理由注意点
自分の分身で説明動画を作るHeyGenDigital Twin、Photo Avatar、豊富な言語と動画編集機能本人の同意動画が必要。高度なAvatar IV/Vはクレジット消費
企業研修や社内説明を量産するSynthesiaストック・個人アバター、テンプレート、翻訳環境プラン別のアバター枠と企業向け管理機能を確認
写真1枚から手早く喋る顔を作るD-IDPhoto Avatarから動画を作成でき、API・対話型Agentも提供商用利用は対象プランのみ。TrialやLiteなどは個人利用
演技や表情をキャラクターへ移したいRunwayAct-Twoで演技動画から口・表情・動作を転写旧Lip Syncは2026年5月に廃止。単純な読み上げより編集工程が多い
イラストと音声から長めの動画を作るHedra画像+音声のHedra Avatar、API、最大10分の案内商用利用は有料プラン。秒単位のクレジット消費を計算
リアルタイム接客や会話HeyGen LiveAvatar、D-ID Agents、Runway Characters生成済み動画ではなくリアルタイム型を別製品として提供通常の動画生成プランと料金・API・同時接続条件が別

「アバター生成」と「リップシンク」は別の処理

リップシンクは音声へ口の形を合わせる処理です。顔、声、全身動作、背景、台本をすべて自動で用意する意味ではありません。

アバター生成とリップシンクの違い。人物またはキャラクター画像と音声を用意し、口や表情を同期して動画にする工程図

「写真を喋らせたい」だけなら音声駆動型で十分です。本人らしい身振りを維持したい場合は、動画から作るDigital Twinや、演技を転写する方式が候補になります。

比較方法

比較軸見るポイント
入力素材写真、動画、イラスト、録音、テキストのどれを受け付けるか
動きの範囲口だけ、顔全体、上半身、全身、リアルタイムのどこまでか
音声組み込み音声、録音、ボイスクローン、外部音声に対応するか
編集台本、場面、背景、字幕、複数人物を調整できるか
料金月額だけでなく、秒・分・モデルごとのクレジット消費
商用利用無料版の可否、対象プラン、入力素材の条件
本人同意顔や声の提供者がどの方法で同意するか
データ顔・声という生体情報に近いデータを預けられる契約か

主要5サービスの比較表

サービス主な方式写真・イラスト本人動画から作成演技転写API・リアルタイム商用利用の入口
HeyGenPhoto Avatar、Digital Twin、Avatar IV/V対応対応モデルにより動作生成API、別製品LiveAvatar生成物は条件を守れば商用配布可と公式FAQ。入力権利が必要
Synthesiaストック、写真・動画のPersonal Avatar写真対応対応主に台本駆動Enterprise向け機能を含む契約プランとコンテンツポリシーを確認
D-IDPhoto Avatar、V3 Instant/Pro、Agents対応V3 Instant/Pro動画素材から動作を学習動画API、AgentsPro、Advanced、Enterprise等が商用対象。Trial/Lite等は個人利用
RunwayAdd Dialogue、Act-Two、Characters対応演技動画を入力強いCharactersはリアルタイム全プランの生成物を商用利用可能と公式案内
HedraHedra Avatar、Omnia、複数外部モデル対応主に画像+音声Omnia等で動きも生成APIBasic以上で商用利用を案内

HeyGen:自分のDigital Twinから動画制作まで

HeyGenは、写真から作るAvatarと、本人の連続した動画をもとに作るDigital Twinを提供しています。Avatar IV/Vなどモデルごとに、表情や手の動き、クレジット消費が異なります。

2026年8月1日時点の公式プラン案内では、Creatorは月額29ドル・600クレジット、Proは49ドルから、Businessは149ドル・1,500クレジットとされています。Avatar IIIは1分3クレジット、Avatar IV/Vは1分20クレジット、Custom Expressive Motionは1分40クレジットという案内です。料金体系が新しいクレジット制へ移行中なので、旧Unlimitedプランの記事と混同しないよう注意します。

同意の仕組み

Digital Twinの作成では、アバターの人物本人が短い同意動画を撮影します。第三者のアバターを作る場合も、本人がQRコードなどから同意動画を提出できます。写真や動画を持っているだけでは作成権限の証明になりません。

HeyGen公式FAQでは、入力素材がガイドラインに適合し、著作権侵害を避けることを前提に、生成動画を商用を含む各プラットフォームで利用・配布できると案内しています。企業案件では一般FAQだけでなく、契約書の商用条項、削除、利用者管理も確認します。

非人間キャラクター

LiveAvatarでは非人間・3Dキャラクターの申請方法も公開されています。ただし、人間らしい目・鼻・口がないキャラクターはリップシンク精度が落ちる可能性があり、権利を示す資料と手動審査が必要になる場合があります。マスコットを使うなら、短いテストを先に行います。

Synthesia:研修・説明動画をチームで作る

SynthesiaはストックアバターとPersonal Avatarを使い、台本からプレゼンター動画を作るサービスです。2026年6月の公式ガイドでは、1枚の写真から作るPersonal Avatarが有料プランで提供され、Starterは3体、Creatorは5体、Enterpriseは無制限と案内されています。

写真アバターでも、同じ人物によるライブ同意動画が必要です。有名人や本人の明示的同意がない人物からの作成は禁止されています。

Synthesiaの強みは、アバター単体より、スライド、字幕、多言語化、ブランド管理を含む説明動画のワークフローです。1枚絵のキャラクターを自由に演技させる用途より、社内研修、製品説明、オンボーディングなど、構造化された動画に向きます。

企業利用では、誰がアバターを所有・管理し、退職後にどう停止するかまで決めます。公式のAvatar Policy Foundationも、同意、所有権、共有、アクセス、ライフサイクルの管理を推奨しています。

D-ID:写真からの動画と対話型Agent

D-IDは、写真から喋る顔を作るV2 Photo Avatar、本人動画から作るV3 Instant/Pro Avatar、リアルタイムのVisual Agentを提供しています。

V3 Instant Avatarは1~2分の本人動画から作成し、1080p、手や体の動きを含むオフライン動画向けとされています。作成時はランダムな語句を含む同意文を本人が読み上げます。V3 InstantはストリーミングやD-ID Agentsには使えないため、事前生成動画とリアルタイム用途を分けて選びます。

商用利用はプランで異なる

D-ID公式ヘルプでは次のように区別されています。

プラン群公式案内上の利用範囲
Trial、Lite、Build個人利用。SNS共有はできても商用利用不可
Pro、Advanced、Enterprise、Launch、Scale商用利用の対象

前提として、アップロードする画像、音声、台本の権利を持っている必要があります。無料で試せることと、その生成物を広告へ使えることは別です。

D-IDの動画は15秒ごとに1クレジットという案内があり、動画が16秒になると2クレジットです。無音や余白を含めた書き出し時間も費用へ影響するため、台本を先に整えます。

Runway:旧Lip SyncからAdd DialogueとAct-Twoへ

Runwayを調べると、古い解説記事では「Lip Sync」という独立ツールが紹介されています。しかし公式の廃止一覧では、旧Lip Syncは2026年5月27日に廃止され、Act Twoが代替として示されています。2026年8月1日時点の公式リソースでは、写真や動画を喋らせる入口としてAdd Dialogueも案内されています。

2つの使い分け

  • Add Dialogue:写真・動画・プロンプトから作ったキャラクターへ音声を合わせる
  • Act-Two:演者の動画をDriving Performanceとして使い、口、表情、動作をキャラクターへ転写する

Act-Twoは、単に文字を入力して口を動かすだけではなく、演技を用意する分だけ表現を制御できます。複数キャラクターは、人物ごとにクロップして別々に処理し、後で合成する公式チュートリアルも公開されています。

Runway公式のUsage rightsでは、Freeを含む各プランで、利用者がアップロード・生成コンテンツの権利を保持し、商用利用に非商用制限を課さないと説明しています。ただし、第三者の顔、声、キャラクター、音楽を入力する権利まで与えるものではありません。

Hedra:画像+音声で長めのキャラクター動画

Hedra Avatarは、1枚の人物・キャラクター画像と音声から、口と顔を動かす音声駆動型です。公式モデルページでは最大10分、1:1・16:9・9:16、540p~1080pを案内しています。APIでは画像と音声を別々にアップロードし、Hedra Avatarまたは全身動作向けのHedra Omniaを選びます。

2026年8月1日時点の価格ページでは、Hedra Character-3は6クレジット/秒です。Hedraの料金表には別の動画モデルも掲載され、モデルごとに消費量が異なります。「Hedraなら一律で何クレジット」とせず、選択したモデル名と生成画面に表示される消費量を確認してください。

Basicは月額15ドル・1,500クレジット、Creatorは30ドル・5,400クレジット、Professionalは75ドル・14,400クレジットで、いずれも商用利用が案内されています。月間クレジットは繰り越されません。

長尺に対応していても、10分を一度に作る前に10~20秒で口元、目、輪郭、手、背景の変形を確認します。修正のたびに長尺を再生成すると費用が増えます。

料金を比較するときの考え方

サービス主な料金単位見落としやすい追加消費
HeyGen月額+モデル別クレジット/分Avatar IV/V、Expressive Motion、翻訳、4K
Synthesia月額+クレジットアバター生成、吹き替え、リップシンク、プラン別枠
D-ID15秒ごとのクレジット高品質アバター、音声、Agent、API
Runway月額+モデル別クレジット演技転写、素材動画生成、複数人物の個別処理
Hedra月額+モデル別クレジット/秒高解像度、長尺、再生成、使用モデル

「1分の動画」だけを比較せず、素材作成、声、失敗分、再生成、字幕、編集まで含めます。

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完成コスト
= アバター作成
+ 音声生成・収録
+ 動画生成
+ 失敗した再生成
+ 編集・字幕
+ 権利確認と人の作業

商用利用で最も重要なのは本人同意

写真がインターネットに公開されていても、AIアバター化の許可を意味しません。次の同意を分けて確認します。

同意項目確認例
顔の利用写真・動画をAIへアップロードしてモデル化できるか
声の利用音声合成・ボイスクローン・他言語化できるか
発言内容本人が実際に言っていない台本を読ませてよいか
公開範囲社内、SNS、広告、テレビ、顧客納品のどこまでか
利用期間いつまで使えるか、退職・契約終了後に削除するか
再委託海外クラウドやAI提供会社へデータを送信できるか

本人同意を得ても、制服のロゴ、背景の美術品、キャラクターデザイン、BGMなどは別の権利です。

データ・セキュリティの確認

顔と声は変更しにくい重要な情報です。企業や依頼案件では次を確認します。

  • 入力動画と生成物の保存期間
  • 削除方法とバックアップからの削除
  • AI学習やサービス改善への利用
  • 保存地域と再委託先
  • チームメンバーのアクセス権
  • SSO、監査ログ、契約終了時のデータ取得
  • 顧客情報や未公開製品が映り込んでいないか

無料プランと法人プランでデータ条件が異なる場合があります。秘密保持契約を結んだ素材は、一般向け画面へ勝手にアップロードしません。

自然に見せるための素材作り

  1. 顔を正面に近づける
  2. 口元を手、マイク、髪で隠さない
  3. 十分な解像度と均一な照明を確保する
  4. 音声からノイズと反響を減らす
  5. 速すぎる台本を短い文に分ける
  6. 最初は10~20秒で試す
  7. 歯、舌、顎、目、輪郭、手を確認する
  8. 不自然な区間だけ作り直し、編集ソフトでつなぐ

アニメ絵では、人間の口の構造と大きく異なるデザインほど崩れやすくなります。無理に写実的な口を生成させず、小さな口の開閉で成立する演出も検討します。

用途別の選び方

顔出しせずに企業説明をしたい

ストックアバターとテンプレートが豊富なHeyGenかSynthesiaが候補です。自分の分身を作らず、利用許諾済みのストックアバターを使うと同意管理を簡単にできます。

オリジナルイラストを喋らせたい

HedraまたはRunway Add Dialogueで短い素材を試します。身振りまで指定したいなら、演技動画を使うRunway Act-Twoが候補です。キャラクターの著作権を自分が持っているか、依頼先からAI利用許可を得ているか確認します。

本人そっくりの分身を継続利用したい

HeyGen Digital Twin、Synthesia Personal Avatar、D-ID V3を比較します。画質だけでなく、同意の更新、メンバー共有、退職時削除、アバター枠の追加料金を確認します。

会話に反応する受付を作りたい

事前生成動画ではなく、HeyGen LiveAvatar、D-ID Agents、Runway Charactersなどリアルタイム製品を検討します。LLM利用料、同時接続、応答遅延、会話ログ、誤回答対策も必要です。

公開前チェックリスト

  • [ ] 顔・声・キャラクター・台本の権利がある
  • [ ] 本人同意を用途、期間、公開範囲まで記録した
  • [ ] 使用プランが商用利用へ対応している
  • [ ] 不自然な口、歯、手、輪郭がない
  • [ ] 本人が実際に発言した映像だと誤解させない
  • [ ] AIアバターであることを必要に応じて表示する
  • [ ] 個人情報・機密情報の映り込みがない
  • [ ] 完成動画をサービス外にも保存した
  • [ ] 規約と価格を公開直前に再確認した

まとめ

AIアバター選びは、画質だけでなく「何を入力し、どこまで動かし、誰の同意を管理するか」で決まります。

  • 動画制作全体とDigital TwinならHeyGen
  • 企業研修とチーム運用ならSynthesia
  • 写真アバターとAPI・AgentならD-ID
  • 演技転写と映像制作ならRunway
  • 画像+音声のキャラクター動画ならHedra

という方向性があります。いずれも、短い試作、本人同意、商用プラン、データ条件の確認を先に行ってください。

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公式資料

AIアバター製品はモデル名や料金体系の変更が速く、旧機能の解説が検索結果へ残りやすい分野です。公式ヘルプの更新日と、実際の生成画面に表示されるモデル・消費量を優先してください。
シロラシ
シロラシ — この記事を書いた人

開発・運用保守・インフラ・セキュリティに携わる新米エンジニア。趣味や勉強で試したことを、実体験とともに記録しています。

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