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AI画像編集サービス比較|部分修正・背景変更・画像拡張で選ぶ【2026年版】

SHIRORASHI LAB NOTEIMAGE / EDIT公式資料確認(2026年8月1日時点) / 更新 2026.08.01
目次18項目

AI画像編集を使うと、写真の一部だけを塗り直したり、不要物を消したり、縦長の写真を横へ広げたりできます。従来の画像編集ソフトで細かく選択するより簡単に見えますが、サービスごとに得意な操作が違います。

例えば、「人物の服だけ変えたい」なら部分選択のしやすさが重要です。「フリマの商品写真を白背景へそろえたい」なら、背景削除と大量処理が重要です。「会話で何度も修正したい」なら、チャット型が向きます。

この記事では次の5サービスを、2026年8月1日時点の公式情報で比較します。

  • Adobe Firefly
  • ChatGPT・OpenAI Images
  • Google Gemini
  • Canva Magic Studio
  • Photoroom
同一画像による画質ランキングではありません。画像、選択範囲、指示文、生成モデルで結果が変わるため、用途・機能・商用条件を比較します。AI編集は、元写真に存在しなかった内容を自然に描き足すため、記録写真や証拠画像には慎重に使ってください。

先に結論:用途別の早見表

目的候補理由注意点
選択範囲を細かく指定して部分修正したいAdobe Fireflyブラシ、範囲追加・削減、硬さ、参照画像を使うGenerative Fill使用モデルとベータ表示、生成クレジットを確認
会話しながら画像全体を直したいChatGPT・OpenAI Images自然言語で複数回の修正、APIではマスク編集や複数画像入力に対応意図しない部分まで変わることがある。個人用とBusiness/APIでデータ条件が違う
画像を見せて相談しながら編集したいGemini画像をアップロードして自然言語で編集、Google AI生成・編集画像にSynthID個人アカウントとWorkspaceでデータ利用条件が異なる
SNS画像・チラシ・プレゼンまで仕上げたいCanvaMagic Edit、Magic Expandなどをデザイン内で利用Canvaライブラリ素材を含むOutputは所有・ライセンス条件が別
EC・フリマの商品写真を大量に整えたいPhotoroom背景削除、Retouch、AI Expand、商品向けAI機能、Batch無料プランは商用利用不可。機能がWeb・iOS・Androidで異なる

画像編集機能の名前を整理

機能何をするか使用例
背景削除被写体を切り抜き、背景を透明にする商品画像、プロフィール写真
背景置換背景を別の写真・生成背景へ変えるEC商品、広告
インペイント/部分修正選んだ範囲を生成し直す不要物削除、服・小物の変更
アウトペイント/画像拡張元画像の外側を描き足す縦写真を16:9へ変更
生成置換物体を別のものへ差し替える空のコップを花瓶へ変更
一括処理複数画像へ同じ処理を行う商品一覧の白背景化

「AI画像編集対応」と書かれていても、すべての機能が使えるとは限りません。

編集から公開までの流れ

AI画像編集の安全な5ステップ。元画像保存、編集範囲、維持要素、編集前後の比較、権利確認を示した説明図

一度に多くを変えるより、「背景を消す」「服を変える」「横へ拡張する」を分けた方が、どの工程で崩れたか分かります。

主要5サービスの比較表

サービス部分修正背景画像拡張会話編集大量商品画像商用利用・権利の入口
Adobe FireflyGenerative Fillで範囲選択削除・置換Generative ExpandFirefly AI Assistantで会話型機能を拡張中Adobe製品・Stockとの連携Fireflyモデル出力は原則商用利用可。パートナーモデルは個別条件
ChatGPT・OpenAI Images会話またはAPIマスク編集指示で変更指示・APIで対応強いAPIで自動化可能利用者が入力権利を持ち、OpenAIとの間では出力を所有
Gemini画像をアップロードして編集指示で変更指示で構図を変更強い専用バッチ商品編集ではないGoogle規約・禁止用途に従う。著作権・プライバシーは利用者が確認
CanvaMagic EditBackground Remover、置換Magic ExpandCanva AIで支援デザイン量産に向く一般Outputは原則利用者が所有。ただしCanva Licensed Contentは別
PhotoroomRetouch、Edit with AI背景削除・AI BackgroundsAI Expand、ResizeEdit with AIBatch・商品向け機能が強い有料プランで商用利用。無料は個人・非商用

比較するときに見る8項目

  1. 選択範囲を自分で塗れるか
  2. 変更しない部分を維持できるか
  3. 透明背景と高解像度で書き出せるか
  4. 生成のたびに何クレジット使うか
  5. 同じ処理を複数画像へ適用できるか
  6. 無料生成物を商用利用できるか
  7. 入力画像が学習・製品改善へ使われるか
  8. AI編集履歴やContent Credentialsが残るか

Adobe Firefly:範囲を塗って部分修正

FireflyのGenerative Fillは、ブラシで領域を塗り、文章で追加・置換内容を指定する機能です。選択範囲を追加・削減でき、ブラシサイズと硬さも調整できます。参照画像で見た目を誘導する機能も公式ガイドに掲載されています。

向いている作業

  • 人物や商品の周囲を見ながら一部だけ修正
  • 不要物の削除
  • 背景削除・背景置換
  • 参照画像に合わせた物体追加
  • Photoshop、Camera Raw、Adobe Stockと連携した制作

Generative Expandは、キャンバスを外側へ広げて背景を描き足します。Camera Raw公式ガイドは、品質を高めるため一度に全方向へ広げず、1辺ずつ拡張する方法を勧めています。

商用利用とモデルの違い

Adobe Firefly FAQは、ベータ表記のないFirefly機能を商用プロジェクトへ使えると説明し、ベータ機能も製品内で明示的に禁止されない限り商用利用できるとしています。

ただし、FireflyやAdobe Stockの画面から第三者のパートナーモデルを選べる場合があります。Adobe Stock公式ガイドも、Adobeモデルは「Commercially safe」、パートナーモデルは個別条件を確認するよう区別しています。Adobeの画面内で使える=全部Fireflyと同じ条件ではありません。

Firefly生成物にはContent Credentialsが付与される場合があります。広告や依頼制作では、生成前後のファイル、使用モデル、指示文、生成日を記録します。

ChatGPT・OpenAI Images:会話による修正とAPI

ChatGPTの画像機能は、「右側の人物は残し、背景だけ夕方へ変える」「ロゴと文字は変更しない」のように会話で修正を依頼できます。APIの画像生成・編集では、画像と指示、必要に応じてマスクを渡して編集でき、複数画像を参照する処理も提供されています。

向いている作業

  • 編集ソフトの用語が分からない人の会話編集
  • 画像と文章を一緒に相談しながら案を出す
  • APIを使ったアプリ・社内ツールへの組み込み
  • 複数の参考画像を含む構成案

チャット型では、修正のたびに画像全体が再解釈され、残したい顔、文字、模様まで変わることがあります。OpenAIの公式ヘルプも、選択範囲は必ずしも正確ではなく、編集が選択した範囲の外側へ及ぶ場合があると案内しています。「変更する場所」と「絶対に維持する要素」を分けて指示し、重要な文字やロゴは最後に通常の編集ソフトで載せます。

OpenAIの個人向け利用規約では、利用者が入力の権利を保持し、OpenAIとの間では出力を所有するとされています。ただし、出力が一意とは限らず、入力する画像の権利は利用者が持つ必要があります。

データ条件は個人向けChatGPTとBusiness・Enterprise・APIで異なります。OpenAIはBusiness、Enterprise、API等のビジネスデータを既定で学習に使わないと案内しています。企業の未公開商品や顧客画像は、個人アカウントへ持ち込まず、組織が承認した環境を使います。

Gemini:画像を見せて自然言語で編集

Gemini Appsでは、生成画像を編集するだけでなく、手元の画像をアップロードして編集を頼めます。「空を夕焼けにする」「机の上の物を減らす」のように会話で進められます。

Google公式ヘルプは、生成・編集画像を公開・利用する前に、著作権やプライバシーを侵害しないよう利用者が判断するよう案内しています。Google AIで生成・編集された画像にはSynthIDが埋め込まれ、Geminiの確認機能で検出できる場合があります。

データ条件に注意

個人アカウントのGemini Appsと、対象のGoogle Workspace Business・Enterpriseではデータの扱いが異なります。Google公式比較では、個人向けの会話が人のレビューや製品・機械学習技術の改善に使われる場合がある一方、対象のWorkspaceでは会話とアップロードファイルを人がレビューせず、生成AIモデル改善へ使わないと案内しています。

公開前の製品写真、従業員の顔、顧客資料を編集するなら、使用アカウントの種類と管理者設定を確認してください。

Canva:編集からデザイン完成までを一画面で進める

Canvaには、画像の一部を追加・置換・修正するMagic Edit、外側を広げるMagic Expand、背景削除などがあります。画像編集後、そのまま文字、図形、動画、プレゼンテーションへ配置できることが強みです。

権利関係で重要な区別

Canvaの2026年6月26日版AI Product Termsでは、最大限法令で認められる範囲で、入力の権利を保持し、画像・動画・テキスト・音声を含む出力を所有すると説明しています。ただし例外があります。

  • CanvaライブラリのLicensed Contentを組み込む・編集する出力
  • Canvaライブラリ写真をAI編集した出力

例えばCanvaライブラリの写真をMagic Editした場合、出力全体を自由な自作画像として所有するのではなく、元のLicensed Contentのライセンスが残ります。納品やテンプレート販売では、使った素材のライセンスも確認します。

なお、2026年3月16日版にあったAI-Generated Audio固有の所有・配布制限は、6月26日版では削除されています。古い解説を参照すると現行規約と食い違うため、規約ページの発効日も確認します。

またCanvaは一部のAI機能へTechnology Partnersを使い、機能提供のため入力が共有される可能性を明記しています。プライバシー設定と組織契約を確認します。

Photoroom:商品写真と背景処理に強い

Photoroomは、背景削除、Retouch、AI Expand、AI Backgrounds、AI Shadows、Product Stagingなど、商品写真向けの機能をまとめています。Retouchではブラシで不要物を消し、対応環境では文章から物体を追加できます。

端末による違い

2026年8月1日時点の公式ガイドでは、Retouchの消去はiOS・Android・Webで利用でき、文章から物体を追加するAddモードはiOSとAndroidで利用できます。WebではAddモードに対応していません。サービス名だけで判断せず、実際に使う端末で機能を確認します。

クレジットと商用利用

PhotoroomではAI Backgrounds、商品ステージング、Edit with AIなどがAIクレジットを消費し、背景削除、Retouch、AI Expandなどのコア機能は0クレジットと公式表にあります。ただし0クレジット機能にも日次のFair Use制限があります。

プラン主な対象商用利用
Free基本機能の試用不可。個人的・非商用
Pro個人販売者、継続的な商品画像可能
Max小規模ブランド、より高い生成上限可能
Ultra/Enterprise大量カタログ、自動化契約条件に従う

有料プランのAI生成画像は商用利用できますが、Photoroomも、生成内容が第三者の著作物・商標等を含まないことは利用者が確認すると案内しています。

料金の比較は「成功した完成画像1枚」で考える

月額料金や1生成のクレジットだけでは比較できません。

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完成1枚の実コスト
= 月額料金の按分
+ 生成・編集クレジット
+ 失敗して作り直した回数
+ 人が切り抜き・文字・色を直す時間
+ 権利確認と承認作業
作業コストが増える要因
部分修正選択範囲が粗く、周囲まで何度も変わる
背景置換商品の境界、半透明、髪、反射が崩れる
画像拡張手、顔、建物、規則模様を描き直してしまう
商品画像SKU数、サイズ違い、色違い、書き出し解像度
企業案件レビュー、修正履歴、ライセンス記録

無料枠で1枚成功しても、100商品を毎月処理する費用は別です。代表的な難しい画像を5~10枚選んで試します。

指示文は「変えるもの」と「残すもの」を分ける

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変更するもの:
背景を明るい木製の机と白い壁に変更する。

維持するもの:
商品本体、商品ラベルの文字、色、形、ロゴ、
カメラ角度、影の向きは変更しない。

出力:
ECサイトの商品写真。人物、追加文字、余分な小物なし。

ロゴや小さな日本語は生成で崩れやすいため、重要な部分をAIに再描画させないか、最後に元画像から合成します。

AI編集を避ける、または明示すべき画像

証拠・記録

事故、災害、工事、監査、研究結果、報道、医療写真では、存在しなかった物を生成すると記録性が失われます。明るさやトリミングだけでも編集履歴を残します。

商品性能

傷を消す、実物にない付属品を足す、色や大きさを変えると、購入者を誤認させる可能性があります。背景演出と商品本体の加工を分けます。

人物

本人の許可なく服装、表情、身体、発言の文脈を変えないでください。未成年者、従業員、顧客の写真は特に慎重に扱います。

ロゴ・キャラクター

自社ロゴであっても、生成し直すと文字や形が崩れます。第三者キャラクターの改変は著作権・商標・契約の確認が必要です。

用途別の選び方

ブログのアイキャッチ・説明図

会話で構図を試すならChatGPTやGemini、細かい部分修正ならFirefly、文字やレイアウトまで仕上げるならCanvaが候補です。タイトル文字は生成画像に焼き込まず、HTMLやデザインツールで載せると読みやすくなります。

EC・フリマの商品写真

背景削除と大量処理を重視するならPhotoroomです。Adobe製品を使う制作会社ならFirefly・Photoshop連携も候補です。商品本体の色、ラベル、傷を勝手に変更していないか確認します。

広告・企業案件

Fireflyの使用モデル、OpenAIやGoogleのBusiness契約、CanvaのLicensed Content、Photoroomの有料プランを確認します。顧客との契約にAI利用禁止がないかも確認します。

自作アプリへ組み込む

APIとマスク編集が必要ならOpenAI Images、商品画像特化のAPIならPhotoroom、企業向けAdobe連携も候補です。入力保存、レート制限、失敗時課金、削除、監査ログを設計します。

公開前チェックリスト

  • [ ] 元画像をAIへアップロード・編集できる権利がある
  • [ ] 写っている人物の同意を得た
  • [ ] 使用プランとモデルの商用条件を確認した
  • [ ] AIが商品、人物、文字、ロゴを勝手に変えていない
  • [ ] 影、反射、輪郭、手、歯、背景のつながりを拡大確認した
  • [ ] 証拠・記録写真を誤解させる編集ではない
  • [ ] Canva等のライブラリ素材ライセンスを確認した
  • [ ] 個人用・Business・Enterpriseのデータ条件を確認した
  • [ ] 元画像、編集前後、使用モデル、規約URLを保存した
  • [ ] 必要に応じてAI編集であることを明示した

まとめ

AI画像編集サービスは、次のように選ぶと整理しやすくなります。

  • 精密な範囲選択とAdobe連携ならFirefly
  • 会話とAPIによる柔軟な編集ならChatGPT・OpenAI Images
  • Google環境で画像を見せながら相談するならGemini
  • SNS・資料・動画までデザインを仕上げるならCanva
  • 商品写真と大量背景処理ならPhotoroom

どのサービスも、元画像の権利、人物の同意、商用プラン、データ利用の確認が必要です。AIに任せる範囲を限定し、文字・ロゴ・商品本体は人が最終確認してください。

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公式資料

AI画像機能はモデル、クレジット、対応端末、商用条件が頻繁に変わります。この記事を比較の入口とし、実際の編集・納品直前に生成画面と公式規約を再確認してください。
シロラシ
シロラシ — この記事を書いた人

開発・運用保守・インフラ・セキュリティに携わる新米エンジニア。趣味や勉強で試したことを、実体験とともに記録しています。

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