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Hi3Dとは?画像から3Dモデルを生成するAIの機能・料金・商用利用を解説【2026年版】

SHIRORASHI LAB NOTEAI 3D / PRINT WORKFLOW公式サイト・API仕様・利用規約・論文確認(2026年8月13日時点、実機未検証) / 更新 2026.08.13
目次13項目

1枚の画像から3Dモデルを作れるサービスとして、Hi3D(旧Hitem3D)の名前を見かけるようになりました。最大200万面の高密度な3D生成だけでなく、3Dプリント向けのパーツ分割、ジョイント作成、多色化、造形配置まで一つの画面で扱えることが特徴です。

ただし、公式サイトには現在使えるv2.1と、今後提供予定のV3.0の説明が混在しています。また、無料プランと有料プランでは公開範囲が異なり、有料プランでも公開・商用利用時の帰属表示が利用規約で求められています。 入力画像と生成物をモデル改善や学習へ利用できるとする条項もあります。

この記事では、2026年8月13日時点の公式サイト、公開API、利用規約、技術論文を確認し、次の疑問を整理します。

  • Hi3Dは何ができるのか
  • 1536³と200万面は何を表すのか
  • V3.0はすでに使えるのか
  • 料金と無料枠はどうなっているのか
  • 生成した3Dモデルを公開・販売できるのか
  • Meshy、Tripo、Rodin、ローカル実行と何が違うのか
本記事では実際の生成品質を同一条件で測定していません。画質や形状の主観的なランキングではなく、公式に確認できる仕様と利用条件、第三者の使用例を分けて解説します。プランや規約は変更されるため、契約・販売前には必ず公式ページを再確認してください。

先に結論:Hi3Dは誰に向いているか

用途Hi3Dの相性理由
フィギュアや多色FDMの3Dプリント有力候補生成後の分割、ジョイント、多色化、配置、3MFなど、印刷前工程をまとめて扱える
写真やイラストから高密度な形状を起こす候補現行v2.1は1536³モードと10万〜200万面の設定に対応
ゲーム用キャラクターをすぐ動かす第一候補ではない自動リギングを公式機能で確認できず、高密度メッシュはリトポが必要になりやすい
テキストだけから3Dを直接作る注意Web版はテキスト→画像→3Dの流れを用意するが、公開APIは画像入力が中心
未公開の商品設計や機密画像を扱う慎重に判断現行規約は入力・出力をモデル改善や学習にも利用できるとしている
完全無料・完全ローカルで動かす対象外Hi3Dはクラウドサービス。ローカルならTRELLIS系などを検討する

Hi3Dは「すべての用途で一番強い3D生成AI」というより、画像から高密度な3Dを作り、そのまま3Dプリント準備へ進みたい人向けのサービスです。ゲーム用ならMeshyやTripo、外部へ画像を送れないならローカル実行型も比較した方が目的に合います。

2026年8月13日時点の日本語料金は、Freeが0円、Proが3,100円/月からです。ただし、Freeは料金カード上で「商用利用不可」、年払い30%オフは期間限定キャンペーンとして表示されています。

Hi3Dとは

Hi3Dは、Math Magicが提供するクラウド型の3Dモデル生成サービスです。旧名称はHitem3Dで、現在もAPIドメインや一部資料に旧名が残っています。利用規約上の契約主体はOceano HK Holding Limitedです。

中核は画像から3Dを作る機能です。1枚の画像だけでなく、正面を必須として背面・左・右を加えた2〜4枚のマルチビュー入力に対応します。人物向けPortrait Model、3Dレリーフ、パーツ分割、多色化も用意されています。

公式API概要では、自社の高精度モデルであるSparc3DUltra3Dを基盤技術として挙げています。ただし論文の公開構成と商用サービス内部のモデルが完全に同一だとは公開されていないため、技術的背景として読むのが適切です。

同じ「Hi3D」でも3つは別物

検索すると、名前の似た研究やOSSが見つかりますが、この記事で扱う商用サービスとは別物です。

同じHi3Dという名前でも、Math Magicの商用サービス、復旦大学などの研究論文Hi3D、香港中文大学深圳校などのHi3DGenは別物だと説明する図

名前区分見分け方
Hi3D(旧Hitem3D)Math Magicの商用クラウドサービスSparc3D・Ultra3Dを背景技術として案内。今回の記事の対象
Hi3D復旦大学・HiDream.aiなどによる2024年の研究Stable Video Diffusionを使うImage-to-3D論文。商用サービスとは別
Hi3DGen香港中文大学深圳校・ByteDanceなどによる研究・OSSNormal BridgingとTRELLIS系の手法。商用サービスとは別

名前だけで検索すると仕様や必要GPUを取り違えやすいため、運営元、論文著者、GitHubの組織まで確認します。

初心者向け:先に知っておきたい3D用語

1枚の画像から3Dを作る場合、AIは写っていない背面や底面を推測します。正面・背面・左右のマルチビューを用意すると推測範囲を減らせますが、元物体を測定して復元する仕組みではありません。

用語この記事での意味
メッシュ・面数三角形や四角形を組み合わせた3D形状と、その面の数
PBR金属らしさや粗さなど、光の当たり方を表現する材質情報
トポロジー面や辺の並び方。変形のしやすさや編集効率に影響する
リトポロジー重い・乱れた面構成を、用途に合う形へ作り直す工程
水密・非多様体水密は穴のない閉じた形状。非多様体は印刷や編集で問題になりやすい不正な接続

現行v2.1と予告中V3.0を混同しない

Hi3Dは2026年7月30日、V3.0を8月に提供予定と発表しました。発表された主な仕様は、2048³の3D再構成解像度と最大8Kテクスチャです。

しかし、2026年8月13日時点のトップページは1536³ Proを案内し、公開APIのモデル列挙もv2.1までです。API更新履歴の最新項目も2026年8月3日で、V3.0の追加は確認できませんでした。

現在確認できるHi3D v2.1の1536³・4Kと、提供予定として発表されたV3.0の2048³・8Kを区別する図

したがって、この記事の比較は現在確認できるv2.1を基準にします。V3.0の2048³や8Kは「予告仕様」であり、一般提供開始日、料金、API対応範囲は未確認です。V3.0の公式発表も、提供開始後の検証結果ではなく会社自身による事前発表として読みます。

現在の主な機能と技術仕様

画像1枚または最大4視点から生成

Image-to-3D作成APIで確認できる入力条件は次のとおりです。

項目現行仕様
入力方法画像1枚、または2〜4枚のマルチビュー
マルチビュー順front必須。back、left、rightを追加
画像形式PNG、JPEG/JPG、WebP
ファイルサイズ1枚20MBまで
通常モデルGeneral v1.5 / v2.0 / v2.1
人物向けPortrait v1.5 / v2.0 / v2.1
v2.1解像度モードGeneralは1536fast / 1536pro、Portraitは1536profast / 1536pro
目標面数10万〜200万
通常出力OBJ、GLB、STL、FBX、USDZ、3MF

Web版にはテキストから画像を作り、その画像を3D化する流れがあります。ただし、公開Image-to-3D APIには3D生成用のテキスト入力パラメータがありません。ネイティブなText-to-3Dと、Text-to-Image-to-3Dは区別しておきます。

1536³・200万面・4Kは別の指標

Hi3Dの紹介では大きな数字が並びますが、同じものを数えているわけではありません。

数字表しているもの読み方
1536³3D形状を扱う再構成・ボクセル解像度形状計算の細かさを示す。最終ポリゴン数ではない
最大200万出力メッシュの目標フェース数形状を構成する面の数。高いほど実用的とは限らない
4Kテクスチャ画像の解像度表面の色や材質の細かさ。ジオメトリとは別

高密度なメッシュは彫刻や3Dプリントの下地には向きますが、ゲームで軽快に動かすには重すぎる場合があります。最大値だけを比較せず、用途に必要なトポロジー、UV、リギング、ファイルサイズまで見ます。

PBRとデライティング

v2.0とv2.1はPBRに対応します。API料金表では、ジオメトリ、テクスチャ、PBRのクレジット内訳と、それらを合算したTotal Credit Consumptionが示されています。

2026年8月3日のAPI更新では、画像に写り込んだ照明の影響を弱めるshadingパラメータと、3MF出力が追加されました。現在のマルチカラーAPIも3MFを対応形式として掲載しています。一方、同APIではSTLとUSDZが未対応と明記されているため、機能ごとの出力形式を確認してから自動処理へ組み込みます。

Hi3Dの強み:3Dプリントまでの後工程

Hi3Dが競合と最も差別化しやすいのは、1536³という数字だけではありません。生成したモデルを印刷へ近づける後工程を、同じサービス内で進められる点です。

画像入力から3D生成、パーツ分割とジョイント、多色化と配置、STLや3MFによる出力へ進むHi3Dの3Dプリント工程

パーツ分割とジョイント

Split機能は、キャラクターまたは一般物体を複数パーツへ分けます。APIでは、ボール、アリ継ぎ、ピンなどの接続方式を指定できます。大きなフィギュアをプリンターの造形範囲へ収めたり、色ごとに部品を分けたり、組み立て可能な構造へ近づけたりする用途です。

多色化と造形配置

Multicolor機能は、テクスチャ付きGLBを色領域へ分けます。Smart Layoutは造形方向やサポートを考慮して配置する機能です。3D生成のあとに別々のサービスへファイルを渡す回数を減らせることが利点です。

「そのまま必ず印刷できる」わけではない

3D生成後は、穴、薄い壁、浮遊形状、反転法線、非多様体エッジなどをスライサーやメッシュ修復ツールで確認します。Hi3Dが印刷準備の工程をまとめていても、出力が無修正で造形できることを保証するものではありません。

AIが水密メッシュを目指しても、モデル、縮尺、プリンター、材料、積層方向によって結果は変わります。特に細い指、髪、武器、透明部品、接合部は、スライサーで確認し、小さなテスト印刷を行う方が安全です。

料金とクレジット

2026年8月13日に日本語の公式料金ページを確認したところ、月払い価格と年払い30%オフが表示されていました。年払いの割引には「本キャンペーン期間のみ」とあり、恒常価格ではありません。

プラン月払い年払いの月額換算年額クレジット
Free0円100、生涯枠
Pro3,100円/月2,170円/月26,040円1,000/月
Max6,200円/月4,340円/月52,080円2,400/月
Ultra20,200円/月14,140円/月169,680円8,000/月

現在の日本語料金ページでは、初月50%オフは確認できませんでした。ページ上の「最大50%オフ」は追加クレジットパックの割引です。キャンペーン、為替、税込・税別の扱いは変わる可能性があるため、上表は固定価格として扱わないでください。

年払い30%オフはキャンペーン価格、返金条件にも注意

料金ページのFAQでは、サブスクリプションは自動更新され、現在のキャンペーン期間中に購入した年額プランは特別オファー注文として扱われます。法令で別段の定めがある場合を除き、キャンペーン注文は理由のない返金の対象外と説明されています。

年払いを選ぶ前に、前払い総額、次回更新日、自動更新の停止方法、返金条件を確認します。月額換算が安いことだけで決めない方が安全です。

Freeの100クレジットは毎月ではない

Freeの100クレジットは生涯枠です。料金ページの目安は最大10アセット、保存は最大7モデル、ダウンロードは機能ごとに月3回です。同じページ内でもFreeカードは「同時タスク不可」、比較表は上限1件と表示が食い違うため、実際の待ち時間や実行可否は利用画面で確認してください。

また、Freeカードには「商用利用不可」と明記されています。Freeは機能と品質を試すための枠と考え、販売や業務利用には使わないのが安全です。

有料プランの月間クレジットは翌月へ繰り越されません。個別購入したクレジットは無期限と説明されていますが、追加パックを買えるのは有料プラン契約者です。契約時は「月額」だけでなく、使い切れなかったクレジットの失効も含めて考えます。

料金ページには、Proの1,000クレジットを「最大100モデル」、追加クレジット1,000を「約40モデル」とする異なる目安があります。生成モードや後工程で消費量が変わるため、最大個数だけで月額単価を計算せず、自分が使う設定のクレジット表示を基準にします。

APIは1生成0.50〜0.90ドルが目安

API料金は1クレジット0.020ドルです。v2.1でジオメトリ、テクスチャ、PBRを一括生成する場合は次のとおりです。

モードクレジット参考価格
v2.1 1536fast250.50ドル
v2.1 1536pro450.90ドル
3Dレリーフ100.20ドル
パーツ分割200.40ドル
マルチカラー化200.40ドル

Web版サブスクリプションとAPIは契約・クレジット体系を分けて確認するのが安全です。BlenderプラグインもAPI用クレジットを使うと公式ガイドで説明されています。

商用利用・クレジット表記・学習利用

機能より先に確認したいのが、2026年6月6日発効の利用規約v1.4です。

Hi3Dで作った3Dモデルを公開・販売する前に、プラン、帰属表示、入力画像の権利、データ利用を確認する図

生成物の所有権は利用者に帰属する

規約と契約プランを守る限り、Hi3Dは生成物の所有権を主張せず、生成物は利用者に帰属すると説明されています。

一方で、次の点は保証されません。

  • AI生成物に著作権などの権利が成立すること
  • 出力が第三者の著作権、商標、肖像権などを侵害しないこと
  • 出力が唯一のものであること
  • 別の利用者へ同一・類似の出力が生成されないこと

「自分のアカウントで生成した」ことと、「第三者へ独占的に販売できる権利が保証された」ことは別です。

公開・商用利用では帰属表示が必要

規約4.3は、生成物を公開共有または商用利用するとき、次のいずれかの帰属表示を求めています。

text
Created with Hi3D
text
Generated by Hi3D

有料プランを例外にする記載は見当たりません。BOOTHや素材サイトで販売する場合、ゲームや動画で使う場合、SNSへ作例を公開する場合は、商品説明、クレジット欄、READMEなど、利用形態に合う場所へ表示します。

Freeは現行表示上「商用利用不可」

現在の料金ページには、相反するように見える二つの表示があります。

  • Freeのプランカード:商用利用不可
  • アセットライセンスの比較表:公開モデル(CC BY 4.0)

CC BY 4.0自体は商用利用を許すライセンスですが、より直接的なプラン条件として「商用利用不可」と表示されています。そのため、Freeは非商用の試用に限定し、仕事や販売にはPro以上を使うのが安全です。帰属表示を付けるだけでFreeの商用利用が可能になるとは判断しないでください。どうしてもFree生成物を商用利用したい場合は、用途を明記してサポートから書面で確認します。

入力画像と生成物はモデル学習にも利用される

現行規約4.4(b)では、入力と生成物をサービス提供だけでなく、ラベル付け、分類、モデレーション、モデル学習を含むAIモデル・アルゴリズムの改善に利用できるとしています。可能な範囲で匿名化または集約化に努めるとしていますが、学習利用の一律オプトアウトは規約上確認できませんでした。

そのため、次のような画像を安易にアップロードしない方が安全です。

  • 公開前の商品デザインや試作品
  • 顧客から預かった機密資料
  • 個人情報を含む写真
  • 本人の許可を得ていない顔写真
  • 入力・AI学習の許可を得ていない他者作品

過去の案内や検索結果ではなく、契約・アップロード時点で有効な規約を基準に判断します。

他人の写真や作品を入力する責任は利用者側

規約は、入力と生成物の利用に必要な権利・許可を利用者が持っていることを求めています。他人の写真を本人の許可なくアップロードしたり、プリントサービスへ提出したりしないよう明記されています。

好きなキャラクターの画像を3D化できる技術と、そのモデルを公開・販売できる権利は別です。二次創作、実在人物、ブランド商品を扱うときは、元作品の規約や権利者の許可も確認します。

Meshy・Tripo・Rodin・ローカル実行との違い

3D生成AIは、再構成解像度だけでは比較できません。入力方法、トポロジー、リギング、API、公開範囲、生成後の工程が違います。

3DプリントならHi3D、ゲームやアニメならMeshyやTripo、ローカルや機密用途ならTRELLIS系を検討する選び方の図

サービス主な入力形状・テクスチャの特徴リギング向いている用途
Hi3D v2.1画像1枚、2〜4視点1536fast/pro、10万〜200万面、PBR公式機能で確認できず3Dプリント、フィギュア、高密度な形状の下地
Meshy 7テキスト、画像、複数画像Smart Topology、最大8K、PBR対応ゲーム用の軽量化、リグ、アニメーション
Tripo v3.1テキスト、画像、2〜4視点面数・Quad・8Kなどを選択対応ゲーム、速度、マルチビュー、リグ
Rodin Gen-2テキスト、画像、最大5枚Raw/Quad、T/Aポーズ、形状制御一般的なAuto Rigは未確認プロダクト、DCCへ持ち込む高品質な下地
TRELLIS.2画像512³〜1536³、PBR、MIT非対応24GB以上のNVIDIA GPUでローカル研究・改造

比較表は2026年8月13日に各サービスの公式資料で確認した内容です。モデル更新が速いため、契約前には目的の機能が現行プランで使えるか再確認してください。

3DプリントならHi3Dの工程統合が強い

競合にも水密化、リメッシュ、3Dプリント向け出力はあります。しかし、画像からの生成に続けて、パーツ分割、ジョイント、多色化、造形配置、プリンター送信まで一つの流れとして案内している点はHi3Dの強みです。

ゲーム用ならMeshy・Tripoも比較する

ゲーム用キャラクターでは、面数が多いほどよいとは限りません。関節に沿ったエッジループ、Quad、T/Aポーズ、スキニング、アニメーションが重要です。

Hi3DのAPIでは10万面が下限で、自動リギングを公式機能として確認できません。高密度な三角メッシュを出発点にする場合、Blenderなどでリトポロジーとリギングが必要になります。MeshyやTripoはこの工程をサービス内で扱えるため、完成までの総作業時間で比較します。

ローカル実行は無料でも別のコストがある

TRELLISは16GB以上、TRELLIS.2は24GB以上のNVIDIA GPUを公式要件としています。ソフトはMITライセンスでも、GPU、環境構築、電気代、保守が必要です。

ローカル実行は、画像を外部サービスへ送らず、モデルを改造しやすいことが利点です。一方、Hi3Dの分割、ジョイント、公差、多色化などの3Dプリント後工程は自分で組み合わせなければなりません。

実際に試す前に知っておきたい弱点

高密度メッシュは完成アセットとは限らない

Hi3Dの最大200万面は、細部を残す下地には魅力があります。しかし、ゲームやリアルタイム用途では、そのままでは重く、変形しやすいトポロジーにもなっていません。

公式のBlenderプラグインガイドも、生成物をベースメッシュとして扱い、用途によってメッシュ修復、リトポロジー、厚み調整などが必要になると説明しています。「production-ready」という表現を、無修正の完成品保証として読まないようにします。

苦手な入力は残る

第三者の作例では、次のような問題が報告されています。

  • 文字やロゴが別の形になる
  • 透明なガラス部分が消える
  • 細いひも、指、髪などがつながる・欠ける
  • イラストの顔や後頭部を誤って推定する
  • 高密度な三角メッシュの修正に時間がかかる

一方、輪郭が明瞭な単体物、凹凸の多い実物写真、背景を除去した画像では良好な例もあります。入力条件で結果が変わるため、年間契約の前に自分の題材で無料枠または少額のAPIテストを行うのが現実的です。

参考になる使用例として、Age of 3DPのHitem3D検証modelinghappyのHi3D検証Qiitaの比較作例があります。広告・紹介コードの有無、使用バージョン、入力画像を確認し、成功例だけでなく失敗例も見ます。

生成時間は固定ではない

公式はv2.1を高速モデルとして案内していますが、実時間はモード、テクスチャ、混雑、入力、再試行で変わります。APIは非同期タスクとして動き、結果URLは1時間で失効するため、自動化する場合は完了後すぐ保存する処理が必要です。

初めて試すときの手順

1. 公開してよい画像を用意する

権利を持ち、モデル改善・学習へ利用されても問題のない画像を選びます。最初は背景を除去し、対象物を中央へ大きく置いた画像が比較しやすいです。Freeは現行料金ページ上で商用利用不可なので、この段階では非商用の品質確認だけに使います。

2. 1枚入力とマルチビューを分けて試す

1枚入力ではAIが見えない背面を推測します。形状の正確さが必要なら、正面に加えて背面・左右を用意します。複数画像の被写体、縮尺、照明、背景をできるだけそろえます。

3. 最大品質だけでなくfastも比較する

同じ入力でfastとproを作り、正面だけでなく背面、底面、細い部品、穴を確認します。Freeの100クレジットは生涯枠なので、実行前に画面へ表示される消費量を確認してください。見た目が少し良いだけで面数と修正時間が大幅に増えるなら、低い設定の方が実用的です。

4. 用途に合う形式で書き出す

  • 見た目を保ってBlenderへ持ち込む:GLB
  • 3Dプリントの単色形状:STL
  • 多色や部品情報を扱う:3MF。現在のマルチカラーAPIでも対応
  • DCC・ゲームエンジンへ持ち込む:FBXまたはGLB

5. 公開・販売前に規約とクレジットを確認する

使用プラン、帰属表示、入力画像の権利、第三者権利、生成物の一意性、販売先のルールを確認します。規約確認日をREADMEや制作メモへ残しておくと、後から条件が変わったときに追跡しやすくなります。

契約前チェックリスト

  • [ ] V3.0が一般提供開始済みか、利用画面とAPIで確認した
  • [ ] 月払いとキャンペーン中の年払い30%オフを区別した
  • [ ] 年払いは前払いで、自動更新とキャンペーン注文の返金条件を確認した
  • [ ] Freeは現行表示上「商用利用不可」だと理解した
  • [ ] 公開・商用利用時の帰属表示方法を決めた
  • [ ] 入力画像をモデル改善・学習へ利用できる規約を理解した
  • [ ] 他人の写真・作品・キャラクターを使う権利を確認した
  • [ ] 同じ入力でfastとproを比較した
  • [ ] 背面、底面、文字、透明部、細い形状を確認した
  • [ ] ゲーム用途ならリトポとリギングの工数を見積もった
  • [ ] 3Dプリント用途なら修復、公差、スライス、テスト印刷を行った

まとめ

Hi3Dは、現行v2.1で1536³の画像→3D生成、最大200万面、PBRに対応し、3Dプリント向けの分割、ジョイント、多色化、配置まで一つの流れで扱えるサービスです。

一方、V3.0の2048³・8Kは2026年8月13日時点では予告段階です。ゲーム用のローポリやリギングはMeshy・Tripoの方が工程を短縮できる可能性があり、機密素材やローカル改造を重視するならTRELLIS系も候補になります。

商用利用では、次の4点が特に重要です。

  • 生成物の所有権は利用者に帰属するが、権利保護・非侵害・一意性は保証されない
  • 公開・商用利用時は「Created with Hi3D」などの帰属表示が求められる
  • Freeは料金カード上で商用利用不可。比較表のCC BY 4.0表記と食い違うため、非商用の試用に限定するのが安全
  • 入力と生成物は、現行規約上モデル改善・学習にも利用される

高い数字だけで選ぶのではなく、生成後に印刷するのか、動かすのか、外部へ送れない素材なのかを先に決めると、自分に合う3D生成AIを選びやすくなります。

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参考資料

Hi3D公式

技術論文・公式実装

シロラシ
シロラシ — この記事を書いた人

開発・運用保守・インフラ・セキュリティに携わる新米エンジニア。趣味や勉強で試したことを、実体験とともに記録しています。

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