ローカルLLM向けGPUおすすめランキング|VRAM別・モデル規模別に選ぶ【2026年8月版】
目次13項目
ローカルLLMを始めるためにGPUを選ぼうとすると、「同じ16GBならどれでも同じなのか」「RTX 5080のような高速GPUと、24GBの旧世代GPUはどちらが向いているのか」という疑問が出てきます。
結論からいうと、ローカルLLM用GPUは演算性能より先にVRAM容量を決め、次に実行ソフトの対応状況を確認するのが基本です。高速なGPUでもモデルとKVキャッシュがVRAMへ収まらなければ、CPU側へのオフロードが増えて応答が遅くなる場合があります。一方、VRAMが多くても利用したいソフトのGPUバックエンドが未対応なら、導入に手間がかかります。
この記事では、2026年8月1日時点の公式仕様を基に、ローカルLLM用として購入を検討しやすいGPUを16GBクラスと24〜32GBクラスに分けて順位付けします。48GB以上は個人向けというよりワークステーション領域になるため、別の比較表で整理します。
本記事はGPUの実機ベンチマークではありません。順位は、VRAM容量、主要ランタイムへの導入しやすさ、価格帯、消費電力・冷却負荷をまとめた編集部評価です。生成速度はモデル、量子化、コンテキスト長、ランタイム、ドライバーで変わるため、購入前に同じ条件の実測値も確認してください。
先に結論:ローカルLLM用GPUの選び方
| 目的 | 最低限 | ちょうどよい | 余裕あり |
|---|---|---|---|
| 4B〜9Bを試す | 手持ちの8GB | 16GB | 24GB |
| 12B〜14BをGPU内で使う | 12GB | 16GB | 24GB |
| 20B〜27Bを主力にする | 16GB・条件付き | 24〜32GB | 48GB |
| 30B〜35Bを扱う | 24GB・条件付き | 32〜48GB | 48〜64GB |
| 70B DenseをQ4付近で扱う | 48GB・条件付き | 64〜80GB | 96GB |
「条件付き」は、軽い量子化、短いコンテキスト、KVキャッシュ量子化、CPUオフロードなどの調整が必要になる可能性があるという意味です。画像入力ではプロジェクターなどの追加ファイル、長文ではKVキャッシュ、複数同時実行ではユーザー数分の作業領域も増えます。
これから新品をローカルLLM目的で買うなら、16GBを出発点にするのが無難です。8GBは手持ちGPUで小型モデルを試すには十分ですが、新規購入後に12B以上へ進みたくなったとき、容量不足を感じやすくなります。

図の順番どおり、購入前は次の3点を確認します。
- VRAM容量:使いたいモデル本体、KVキャッシュ、実行環境の余裕が収まるか。
- ソフト対応:CUDA、ROCm、SYCL、Vulkanなど、利用予定のランタイムがGPUへ対応しているか。
- 電源・冷却:電源容量、補助電源、カード長と厚み、ケースの排熱に無理がないか。
なぜGPUの世代よりVRAMを先に見るのか
ローカルLLMの推論では、量子化したモデルの重みを主にGPUのVRAMへ読み込みます。さらに会話履歴を保持するKVキャッシュ、CUDAやROCmなどの実行領域、マルチモーダルモデルの追加ファイルが必要です。
たとえば、モデル本体が約14GBだからといって、16GB GPUで常に快適とは限りません。モデルを読み込めても、長いコンテキストや画像入力を加えた時点でVRAMが足りなくなる場合があります。反対に、8Bモデルを8K程度の短いコンテキストで使うなら、上位GPUの演算性能を使い切る前に応答速度が十分になることもあります。
必要VRAMは、単純化すると次の要素で考えます。
必要VRAM ≒ 量子化後のモデル重み + KVキャッシュ + 実行環境 + 追加モデル + 安全余裕

図の区画の大きさは固定割合ではありません。モデル本体の量子化、コンテキスト長、KVキャッシュ型、画像入力の有無によって配分が変わります。重要なのは、モデルファイルの容量だけで判断せず、4つの領域を合計しても少し余裕が残る構成を選ぶことです。
自分のGPUとコンテキスト長を入力して内訳を確認したい場合は、ローカルLLM必要VRAM計算ツールを利用できます。ツールの結果は「メモリに収まりそうか」の概算であり、生成速度やランタイム対応を保証するものではありません。
ランキングの評価基準
本記事では、次の順で評価しました。
| 評価軸 | 重視する理由 |
|---|---|
| VRAM容量と余裕 | 読み込めるモデル規模、コンテキスト長、同時実行数の上限に直結する |
| 実行ソフトへの対応 | Ollama、LM Studio、llama.cpp系などを導入できるか、設定が複雑でないか |
| メモリ帯域と演算性能 | 同じモデルが収まる場合の生成速度に影響する |
| 電力、冷却、カード寸法 | 長時間推論の安定性とPC全体の更新費用に影響する |
| 価格と入手性 | GPU本体だけでなく、電源やケース交換を含む総額で判断する |
表の米ドル価格は、メーカーが発表した発売時の開始価格またはSEPです。日本での実売価格、税、為替、在庫、ボードメーカー独自モデルの価格とは一致しません。
16GBクラスおすすめランキング
16GBは、小型〜中型モデルを1枚のGPUへ収めやすく、一般的な自作PCにも組み込みやすい層です。8B〜14Bを主に使い、20B級はモデル形式やコンテキストを調整して試したい人に向いています。
| 順位 | GPU | VRAM | 公式発表価格の目安 | 向いている人 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB | 16GB GDDR7 | 429ドル〜 | 初めてローカルLLM用GPUを買う人 | 8GB版と間違えない。容量は上位の16GB GPUと同じ |
| 2位 | AMD Radeon RX 9060 XT 16GB | 16GB GDDR6 | 349ドル〜 | VRAM単価を重視し、環境を確認できる人 | OSとランタイムごとのROCm対応を購入前に確認する |
| 3位 | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti | 16GB GDDR7 | 749ドル〜 | LLM以外の生成AIやゲーム性能も重視する人 | 5060 Tiより高速でも、読み込めるモデル容量は同じ16GB |
| 4位 | AMD Radeon RX 9070 XT | 16GB GDDR6 | 599ドル〜 | AMD環境で速度と汎用性を重視する人 | 304W、推奨750W電源。Windowsでは利用ソフトごとの対応差も確認する |
| 5位 | NVIDIA GeForce RTX 5080 | 16GB GDDR7 | 999ドル〜 | 高速処理、画像生成、ゲームも1台で行う人 | LLM専用としては価格に対してVRAMが増えない |
1位:GeForce RTX 5060 Ti 16GB
導入しやすさと16GB容量のバランスを重視する初心者向けです。NVIDIAの発表では16GB版と8GB版が用意されています。ローカルLLM用なら、名前が同じでも8GB版ではなく16GB版を選びます。
NVIDIA GPUはCUDAを利用するソフトや解説例が多く、OllamaのNVIDIA対応一覧にもRTX 50シリーズが掲載されています。初めてLM StudioやOllamaを試す場合、環境差による切り分けを減らしやすいのが強みです。
一方で、RTX 5070 TiやRTX 5080と比べれば生成速度は低くなります。速度よりも「まず16GBへモデルを収める」ことを優先する順位です。
2位:Radeon RX 9060 XT 16GB
16GBをできるだけ低い公式価格帯から検討したい人向けです。AMDの発表では、16GB版のSEPは349ドルです。
ただし、AMD GPUは「16GBあるから、どのローカルLLMソフトでもNVIDIAと同じ手順で動く」とは限りません。Ollama公式の対応表でも、LinuxとWindowsでは掲載されているGPUが異なり、Vulkan対応は実験的機能として案内されています。購入前に、利用予定のOS、ランタイム、GPU型番の3点を照合してください。
3位:GeForce RTX 5070 Ti
16GBの範囲で速度と汎用性を上げたい人向けです。RTX 50シリーズの公式発表では16GB GDDR7、発売時749ドルからと案内されています。
RTX 5060 Ti 16GBより高い演算性能とメモリ帯域を持ちますが、VRAM容量は同じです。14GB前後のモデルに長いコンテキストを加えて容量不足になる状況は、GPUを5070 Tiへ変えても解決しません。容量の壁を越えたいなら、24GB以上へ進む必要があります。
4位:Radeon RX 9070 XT
16GBで、ゲームや画像処理も含めたAMD環境の性能を高めたい人向けです。AMD公式発表では、16GB GDDR6、64 Compute Units、304W、599ドルのSEPとされています。RX 9070との公式価格差は50ドルであり、電源と冷却に余裕があるなら、演算性能を重視してRX 9070 XTを先に候補にします。
ただし、RX 9070と同じ16GB・640GB/sのメモリ帯域なので、読み込めるモデル規模は変わりません。消費電力を抑えたい場合や650W電源を活用したい場合は、220WのRX 9070も有力な代替候補です。
2026年8月1日時点のOllama公式表では、Linux側のROCm対応一覧にRX 9070 XTとRX 9070の両方があります。一方、Windows側の掲載状況はLinuxと同一ではありません。Windowsで使う場合は、Ollama、LM Studio、llama.cppなど、実際に使うソフトの最新資料を個別に確認してください。
5位:GeForce RTX 5080
LLMだけでなく、画像生成、動画処理、ゲームも高性能にしたい人向けです。NVIDIA公式仕様では16GB GDDR7、総グラフィックスパワー360W、推奨システム電力850Wとされています。
同じモデルと量子化がVRAMへ収まるなら、高いメモリ帯域と演算性能を活かせます。しかしRTX 5060 Ti 16GBと読み込める容量の上限は大きく変わりません。ローカルLLMだけを目的に約1,000ドル級を出すなら、旧世代を含む24GBや、現行の32GB製品も比較した方がよいでしょう。
24〜32GBクラスおすすめランキング
24〜32GBは、20B〜35B級をGPU内で扱いやすくなる層です。個人PCでモデル品質と速度の両方を求める場合、この容量帯が大きな分岐点になります。
| 順位 | GPU | VRAM | 位置付け | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | NVIDIA GeForce RTX 5090 | 32GB GDDR7 | 導入しやすさ、速度、容量をまとめて求める最上位候補 | 高価格、高消費電力、カード寸法と電源を要確認 |
| 2位 | NVIDIA GeForce RTX 4090 | 24GB GDDR6X | CUDA環境を重視する旧世代の有力候補 | 新品在庫と中古価格が不安定。保証と電源履歴を確認 |
| 3位 | AMD Radeon AI PRO R9700 | 32GB GDDR6 | 32GB容量を重視するワークステーション候補 | Linux中心に実行環境を確認。ECC対応条件にも注意 |
| 4位 | Intel Arc Pro B70 | 32GB GDDR6 | 32GBとPCIe 5.0 x16を備えるIntel候補 | SYCLや対応ランタイムの設定知識が必要 |
| 5位 | AMD Radeon RX 7900 XTX | 24GB GDDR6 | 24GBのAMDコンシューマー候補 | CUDA専用手順は使えない。電源とROCm対応を確認 |
1位:GeForce RTX 5090
32GBの容量とNVIDIA環境の導入しやすさを両立したい人向けです。NVIDIAの公式発表では32GB GDDR7、発売時1,999ドルからとされています。
32GBあれば、16GBでは余裕の少ない20B級や、24GBで上限に近づきやすい30B級を扱いやすくなります。ただし、32GBなら30B〜35Bのあらゆるモデルを最大コンテキストで使えるという意味ではありません。量子化後の重み、KVキャッシュ、追加モデルを合計して確認します。
2位:GeForce RTX 4090
24GBとCUDA対応を優先し、旧世代や中古も検討できる人向けです。NVIDIA公式製品ページでは24GB GDDR6Xを搭載しています。
現行世代ではありませんが、24GBのVRAMと豊富な利用例が強みです。ただし中古品は、長時間高負荷で使われた履歴、ファンやコネクタの状態、保証の有無を外観だけで完全には判断できません。価格がRTX 5090や32GB製品に近い場合は、旧世代を選ぶ利点が小さくなります。
3位:Radeon AI PRO R9700
32GB容量を重視し、AMDのLinux環境を構築できる人向けです。AMD公式仕様では32GB GDDR6、メモリ帯域640GB/s、総ボード電力300W、推奨電源750Wとされています。
同じ公式ページではECC対応がLinuxに限定される旨も記載されています。ローカルLLMでECCを必須としない場合でも、OSによって利用できる機能が異なる例です。AMD公式のROCm Linux互換表と、利用するランタイムの対応表を両方確認してください。
4位:Intel Arc Pro B70
32GB容量を持つIntel GPUを試したい人向けです。Intel Arc Pro Bシリーズの公式概要では、B70は32GB GDDR6、608GB/s、消費電力範囲160〜290Wとされています。Intelの発表では開始価格949ドルです。
llama.cppにはIntel GPU向けSYCLバックエンドがありますが、GPUごとの検証状況とビルド手順はNVIDIAのCUDA環境と同じではありません。容量と価格だけで初心者向けと判断せず、使いたいモデル形式とランタイムでの動作報告を確認してから選びます。
5位:Radeon RX 7900 XTX
24GBを持つAMDコンシューマーGPUを検討する人向けです。AMD公式仕様では24GB GDDR6、メモリ帯域960GB/s、総ボード電力355W、推奨電源800Wとされています。
Ollama公式のWindows向けROCm対応表にはRX 7900 XTXが掲載されています。ただし、CUDA専用の拡張機能や導入手順はそのまま使えません。候補にする場合は「AMD GPU対応」という一般論ではなく、OS、ソフト、バージョンまで確認します。
48GB以上はワークステーションとして考える
48GB以上になると、GPU本体だけでなく、業務向けドライバー、ECC、筐体、電源、保証、複数GPU運用まで含めて選ぶ領域です。個人向けランキングと同じ尺度で順位を付けず、代表例として比較します。
| GPU | VRAM | 公式仕様で確認できる特徴 | 想定する環境 |
|---|---|---|---|
| NVIDIA RTX PRO 5000 Blackwell | 48GBまたは72GB GDDR7 ECC | 最大300W、ワークステーション向け | 30B〜70B級、業務用PC |
| NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition | 96GB GDDR7 ECC | 96GB単体、600W | 70B級、長いコンテキスト、開発サーバー |
| AMD Radeon PRO W7900 | 48GB GDDR6 | 48GB、864GB/s | ROCm対応を確認できるLinuxワークステーション |
| NVIDIA RTX A6000 | 48GB GDDR6 ECC | 旧世代の48GB候補 | 中古ワークステーション、既存CUDA環境 |
RTX PRO 6000 Blackwell公式仕様では96GB GDDR7 ECCを搭載します。RTX PRO 5000 Blackwellの公式資料には48GBと72GBの構成が記載されています。
48GBあれば70B Q4が必ず快適というわけではありません。重みが収まっても、KVキャッシュと実行余裕が少なければコンテキストを伸ばせず、生成速度もGPU世代、メモリ帯域、GPU間通信で変わります。複数GPUでは、単純にVRAM容量を足すだけでなく、ランタイムがモデル分割へ対応しているかを確認します。
NVIDIA・AMD・Intelの違い
| 項目 | NVIDIA | AMD | Intel |
|---|---|---|---|
| 主なGPUバックエンド | CUDA | ROCm、HIP、Vulkan | SYCL、Vulkan |
| 初心者向け情報量 | 多い | OSとGPU世代で差が大きい | 対応例は増えているが確認項目が多い |
| 購入前の確認 | compute capability、ドライバー | OS別ROCm対応表、ランタイム | SYCL対応、ドライバー、ランタイム |
| 強み | 対応ソフトと導入例が多い | 容量当たりの候補が広い場合がある | 24GB・32GBの業務向け候補がある |
| 注意点 | 同価格帯でVRAMが少ない製品もある | 「ROCm対応」を型番単位で確認する | CUDA向け手順を流用できない |

図は代表的な実行経路を示したもので、各メーカーの全GPUが自動的に対応するという意味ではありません。同じメーカーでも、OS、GPU世代、ドライバー、ランタイムの組み合わせで対応状況が変わります。
llama.cppのビルド資料にはCUDA、HIP、Vulkan、SYCLなど複数のバックエンドがあります。しかし、バックエンドが存在することと、すべてのGPU・OS・モデルで同じ性能や安定性になることは別です。
Windowsで手順の多さを減らしたい初心者はNVIDIAを選びやすく、LinuxでROCm対応表を確認できる人はAMDの大容量製品も候補になります。Intelは32GB製品が魅力ですが、利用するソフトでの検証情報を先に集める方が安全です。
Apple Siliconは同じ表で比較しない
Apple Siliconは、CPUとGPUが同じユニファイドメモリを共有し、後から一般的なPCIe GPUを増設する構成ではありません。OllamaはMetal経由のGPU実行を案内していますが、搭載メモリのすべてをモデルへ割り当てられるわけではなく、macOSや他のアプリも同じ領域を使います。
そのため、本記事の「専用VRAM 16GB」と「ユニファイドメモリ16GB」を同等とは扱いません。MacをローカルLLM目的で購入する場合は、GPUランキングではなく、OS使用分を残したうえでモデルへ割り当てられるメモリ容量を基準に構成を選びます。
モデル規模からGPU容量を逆引きする
次の表は、4bit前後の量子化と1ユーザー推論を想定した購入目安です。モデルごとに構造、語彙数、KVキャッシュ量、追加ファイルが異なるため、保証値ではありません。

図は容量帯の全体像をつかむための目安です。たとえば20B〜35Bでも、MoEかDenseか、Q4より軽い量子化を使うか、CPUオフロードを許容するかによって必要量は変わります。購入判断では、続く表と実際の配布ファイル容量を併用してください。
| モデル規模 | 最低限 | ちょうどよい | 余裕あり | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 4B〜9B | 8GB | 12〜16GB | 24GB | チャット、分類、短文要約、軽量RAG |
| 12B〜14B | 12GB・条件付き | 16GB | 24GB | 高品質チャット、コード補助、RAG |
| 20B〜27B | 16GB・条件付き | 24〜32GB | 48GB | コード生成、画像理解、ツール利用 |
| 30B〜35B | 24GB・条件付き | 32〜48GB | 48〜64GB | 高品質会話、複雑なRAG、エージェント |
| 70B Dense | 48GB・条件付き | 64〜80GB | 96GB | 高度な推論、オンプレミスサーバー |
MoEモデルの「35B-A3B」は、1トークンで約3B分を主に計算するという意味であり、重み全体が3B相当になるという意味ではありません。GPUへ全レイヤーを載せる場合、基本的には総パラメータ側の重みを読み込む容量が必要です。
具体的なモデル名、特徴、必要VRAMを比べたい場合は、ローカルLLMおすすめランキングを先に読み、候補モデルを決めてからGPUへ戻ってくると選びやすくなります。
中古GPUを選ぶときの確認項目
RTX 3090 24GB、RTX 4090 24GB、RTX A6000 48GBなど、旧世代の大容量GPUは現在も候補になります。ただし、中古は価格だけで順位を決められません。
- 保証期間、購入証明、返品条件があるか。
- 高負荷運用歴、分解歴、サーマルパッド交換歴を確認できるか。
- ファン異音、端子の焼損、基板の腐食がないか。
- 補助電源コネクタと電源ユニットに余裕があるか。
- カード長、厚み、重量をケースが支えられるか。
- 使用するドライバーとランタイムが旧世代GPUを継続サポートしているか。
- 新品の16GB・32GB製品へPC全体を更新した場合と総額を比較したか。
「24GBだから必ず16GBの現行GPUより良い」とも、「新世代だから旧世代24GBより良い」とも断定できません。読み込みたいモデルが16GBを超えるなら容量が優先され、8B〜14Bを高速に使うなら新世代16GBが適する場合があります。
RTX 5080 16GB・メインメモリ64GBの位置付け
このブログの検証PCは、RTX 5080 16GB、メインメモリ64GB、Core i7-13700KFです。この構成は、GPUへ収まる小型〜中型モデルを高速に動かす用途には強い一方、上限は16GBのVRAMで決まるという分かりやすい例です。
| 使い方 | 目安 |
|---|---|
| 4B〜9B | GPU内で余裕を持たせやすい |
| 12B〜14B | 量子化とコンテキストを調整しやすい主力帯 |
| 20B級 | モデル形式、KVキャッシュ、追加ファイル次第で上限に近づく |
| 24B〜35B | CPUオフロードや軽い量子化が必要になりやすい |
| 70B | 読み込みを試せても、リアルタイム用途の実用速度は期待しにくい |
64GBのメインメモリがあればCPUへ一部を逃がせる場合がありますが、GPU内だけで完結する場合より遅くなります。AIキャラクターや音声会話のように低遅延を重視するなら、大きなモデルを無理に読み込むより、8B〜14BをGPU内へ収めて安定させる方が実用的です。
購入前チェックリスト
- 使いたいモデルを2〜3個に絞ったか。
- 量子化ファイルの実サイズを確認したか。
- 8K、16K、32Kなど、実際に使うコンテキスト長を決めたか。
- KVキャッシュ、マルチモーダル追加ファイル、他アプリ用VRAMの余裕を足したか。
- OS、ランタイム、GPU型番の対応表を確認したか。
- 電源容量、補助電源、カード寸法、ケース冷却を確認したか。
- 日本の実売価格と保証を確認したか。
- 同じモデル・量子化・ランタイムでの実測値を探したか。
ローカル実行とAPIのどちらが費用に合うか迷う場合は、GPU代、電気代、実測速度を入力できるローカルLLMとAPIの損益分岐点シミュレーターも利用できます。GPUを買う前に、利用頻度が少ないならAPIの方が安い可能性も確認してください。
まとめ
- 手持ちの8GB GPUは小型モデルを試す用途に使えるが、新規購入は16GBから考えやすい。
- 16GBは8B〜14Bの主力帯。20B以上を継続利用するなら24〜32GBが候補になる。
- 同じ16GBでも速度は違うが、読み込めるモデル容量の壁は越えられない。
- NVIDIA、AMD、Intelは、VRAMだけでなくOSとランタイムの対応を型番単位で確認する。
- 48GB以上はGPU単体ではなく、電源、筐体、ドライバー、保証を含むワークステーションとして考える。
- 最後は公式仕様だけで決めず、同じモデルと設定の実測値を確認する。
ローカルLLM用GPUに絶対的な1位はありません。最初にモデルとコンテキスト長を決め、必要VRAMを見積もり、その容量帯の中でソフト対応とPC全体の条件を比較すると、過不足の少ない選択になります。
公式資料
- NVIDIA GeForce RTX 50シリーズ発表
- NVIDIA GeForce RTX 5060ファミリー発表
- NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell公式仕様
- AMD Radeon RX 9000シリーズ発表
- AMD Radeon AI PRO R9700公式仕様
- Intel Arc Pro Bシリーズ公式概要
- Intel Arc Pro B70発表・価格情報
- Ollama GPUサポート
- llama.cpp ビルド資料
*情報確認日:2026年8月1日。GPU仕様、価格、ドライバー、ランタイムの対応状況は更新されます。購入前に各メーカーと利用ソフトの最新情報を確認してください。*

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